木材の凹みの直し方
木材の打痕や擦過痕などの凹みは多くの場合木材の組織が圧迫されている状態ですので、水分を加えて圧迫された組織を膨張させることで復元可能です。
材質的に硬い木材や柔軟性の少ない材は膨張し辛いので復元にまで至らないことも多いですが、凹みを軽減することは出来ます。
ただし、もともと無い部分は元に戻りませんので、木片が欠落したり繊維が破断したりしているとその痕跡は残ってしまいます。
また、無塗装無着色の木地の状態での対処方法のため、塗装や接着剤が付着している面には効果は期待できません。

上の画像は桐材で、赤丸部分に線状の浅い凹み(推定深さ0.1mm前後)と、角部に深めの打痕(推定深さ0.5mm前後)が付いています。 桐材は柔らかいので直しやすく、下の画像のように水を付けるだけでも凹み部分が膨張し復元していきます。

少し深い傷や、凹みを早く直したい場合は下記のようにアイロンを使用すると効果的です。
1. タオルに水を含ませて傷の部分を覆います。

2. 濡れタオルの上から高温のアイロンを押し当てます。

3. 乾いたらサンドペーパーでざらつきを除いて完了です。

アイロンを使う理由は、熱と水分で効果的に膨張を促進する目的です。
桐などの柔らかい素材は仕上げのサンドペーパーで上の画像のようにほとんど目立たなくなります。
硬木は戻りが悪いので十分に復元しないこともありますが、水を付ける時間を長くしたり、上の工程を幾度か繰り返すことで効果が期待できます。
水を付ける際の注意点としては、素材にアクや汚れが付着していると水付けによりシミが出来ることがあることです。
目立つシミは輪郭を水で湿らせて拡散させたり、軽微なものは研磨で落とすなどの対処が必要になります。
また、塗装面の傍でアイロンを扱いますと塗膜を痛めることがありますのでご注意ください。